移動平均線がシンプルで高勝率なFXのテクニカル分析

FXの基本はトレンドを読む事が最も重要とされております。
今現在、市場では買いが強いのか、それとも売りが強いのか、大局を見ることで勝率はぐんと上がります。
言い方を変えれば負けにくくなるような投資戦略になります。
短期では強い売りでも、中期・長期が買いだとトレンドに逆らってしまい大きく損をする事が多々あります。
野球で例えるならば、投手にとって調子が良くない時に登板するようなもので、調子がいい時に、そして相手が相性の良い時に自由に登板した方が勝率が高いですよね。
投資家はいつ、どのタイミングでも自分の勝てると判断出来た時に好きな方法でエントリーが出来ます。
そして、投資家の手法の中でもプロのトレーダーにもなると必ずと直接的、または間接的にも移動平均線(EMA)の知識を活かしたトレードを行っております。
移動平均線はFXを行う投資家には、基礎かつ王道であり、必ず知っておいて損はないテクニカル分析の1つです。
今回の記事では、初心者でも取り組みやすいよう移動平均線の実践的な活用法を解説させて頂きます。
移動平均線(EMA)とは?
FXを始めたばかりの初心者の方向けにご説明をさせて頂きます。
移動平均線とは指定した期間の終値の平均を点で表し、それを線で結んだものです。
英表記では「Moving Avarage」や「MA」と表記されております。
まずはドル円の日足を移動平均線「75MA」で設定した画像を見て下さい。
黄色の線が移動平均線となっており、日足で「75」の設定を行っているので75日分(約3か月)の終値平均値をつないだ線となっております。
画像左側は上昇トレンドですが、途中から横ばいになり、画像右側は下降トレンドになっております。
つまり、画像右側では短期的な場面を見ると上昇になるところもありますが、中期的に見ると下降トレンドになっているという相場の流れがあり、買いエントリーは勝てる可能性が低い事を示唆しています。
こういった騙しのリスクを抑制し、相場の流れが一目で解るので勝率の高いエントリーが非常にシンプルに解るインディケーターが移動平均線になります。
XMで使用するMT4で移動平均線を設定する方法
それではXMで使用するプラットフォーム「MT4」または「MT5」でチャート上に移動平均線を表示する方法を画像で順を追って説明を致します。
先ずはMT4またはMT5を立ち上げて下さい。
そして画像通りにMoving Averageを選択して下さい。
1.画面の上にあるメニューから「挿入」をクリックして下さい。
2.「インディケータ」にマウスを合わせると右側にメニューがドロップダウンします。
3.「トレンド」にマウスを合わせてメニューをドロップダウン。
4.「Moving Average」をクリックして下さい。
すると上のような設定画面が出てきます。
ここでの設定で唯一重要なのは「期間」になります。
移動平均の種別は初期設定の「Simple」で適用価格も初期設定の「Close」で変更はありません。
スタイルは好みのカスタマイズになりますので、慣れてから設定をして下さい。
「15分足」「1時間足」「日足」「週足」「月足」等により「期間」の値は適正が異なります。
これを3本の移動平均線で構成したい場合は、期間の値を変更して同じ作業を3回繰り返します。
以下では、それぞれの時間足にオススメの設定を記載致しますので、参考としてご活用ください。
15分足の移動平均線のオススメ数値設定
期間:4・8・12・16・20・24・48・64・96
以下の画像では4・16・48の3本の移動平均線で設定しております。
期間:「4」15分×4で1時間の平均値(イエロー線)
期間:「16」15分×16で4時間の平均値(オレンジ線)
期間:「48」15分×48で12時間の平均値(レッド線)
1時間足の移動平均線のオススメ数値設定
期間:4・8・12・24・36・48・72・96・120
以下の画像では4・24・72の3本の移動平均線で設定しております。
期間:「4」1時間×4で4時間の平均値(イエロー線)
期間:「24」1時間×24で24時間、つまり1日分の平均値(オレンジ線)
期間:「72」1時間×72で72時間、つまり3日分の平均値(レッド線)
日足の移動平均線のオススメ数値設定
期間:5・10・21・25・50・75・100・200
以下の画像では5・25・100の3本の移動平均線で設定しております。
期間:「5」1日×5で5日、約1週間分の平均値(イエロー線)
期間:「25」1日×25で25日、約1ヵ月分の平均値(オレンジ線)
期間:「100」1日×100で100日、約4か月分の平均値(レッド線)
週足の移動平均線のオススメ数値設定
期間:13・26・52
以下の画像では13・26・52の3本の移動平均線で設定しております。
期間:「13」1週間×5で5週間、約1か月分の平均値(イエロー線)
期間:「26」1週間×26で26週間、約5ヵ月分の平均値(オレンジ線)
期間:「52」1週間×52で52週間、約10か月分の平均値(レッド線)
月足の移動平均線のオススメ数値設定
期間:12・24・60
以下の画像では12・24・60の3本の移動平均線で設定しております。
期間:「12」1ヵ月×12で12か月、約1年分の平均値(イエロー線)
期間:「24」1ヵ月×24で24か月、約2年分の平均値(オレンジ線)
期間:「60」1ヵ月×60で60か月、約5年分の平均値(レッド線)
移動平均線のシンプルなトレード方法
移動平均線を利用したトレードでは守るべきルールがあります。
現在のローソク足が移動平均線より上にあった場合は、買い(ロング)しか行わない。
現在のローソク足が移動平均線より下にあった場合は、売り(ショート)しか行わない。
つまり、基本的には順張りでのトレードで流れに逆らわない、トレンドに身を任せたトレード方法になります。
なぜ、そのようなトレードルールでエントリーを行うのか、以下の画像で説明を致します。
ドル円 15分足
15分足の期間96MAの設定でご説明をさせて頂きます。
MAの上にある陽線と陰線の数を比較して下さい。
その逆、MAの下にある陽線と陰線の数も比較してみて下さい。
ローソク足がMAより上にある場合は陽線が多くなっており、ローソク足がMAより下にある場合は陰線が多いことが分かると思います。
たった1本の移動平均線を引いただけで、勝率の高いエントリー方向が判断可能となりました。
特に何も考えずにMAより上では買い、下では売りをしていれば勝てる可能性が高いことになります。
これは、あなた様がMT4等で設定をして様々な時間足で確認して頂ければ、ほとんどの場面でそうなっているはずです。
しかし、注意してほしい点があります。
移動平均線は上や下へ波のように動いていきます。
方向が上か下へ解りやすく動いている時は勝率が高くなりますが、横ばいの場合はトレンドが不安定になっておりますので、方向性が定まっていない場合はエントリーを控えるようにしましょう。
これで、非常にシンプルな移動平均線の方向性が解りました。
初心者の方向けに1本の移動平均線だけで簡単に勝率を上げる方法を記事にしておりますので、宜しければそちらもご参考下さい。
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